本記事では日本語を対象としたLSTMに基づく文書分類モデルをPyTorchコード付きで紹介します。 以前、LSTMを用いた言語モデルについて紹介しました ( [自然言語処理] LSTMに基づく言語モデルの学習 (PyTorchコード付き) ) が、ニューラルネットワークを用いた自然言語処理の応用例として文書分類のほうがイメージしやすそうなので、こちらについても紹介したいと思います。 実験にはライブドアコーパスから作成した、記事の見出しに対して9つのカテゴリのうち、どれか1つが付与されたデータを使います。 本記事を読むことで日本語を対象に、ニューラルネットワークを活用した自然言語処理の概要を知ることができます。 また、PyTorchで事前学習済みの単語分散表現を扱う方法も紹介しています。

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単語の系列 (たとえば文や文書) に対して確率を割り当てるようなモデルは言語モデルと呼ばれています。 古くはN-gram言語モデルが用いられました。 最近ではより広い文脈を考慮したり、単語スパースネスの問題に対処できるニューラルネットワークに基づく言語モデル (ニューラル言語モデル) が良く用いられます。 ニューラル言語モデルは文書分類、情報抽出、機械翻訳などの自然言語処理の様々なタスクで用いられます。 本記事ではコード付きでLSTMに基づく言語モデルおよびその学習方法を説明します。 本記事を読むことで、LSTMに基づく言語モデルの概要、学習の流れを理解できます。

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Google Colaboratory (略称: Colab) はGoogleが提供する無料の計算環境です。 ウェブブラウザ上でコードを記述して実行できるインタラクティブな操作ができます。 さらにGPUやTPUを無料で利用できる素晴らしい計算環境です。 本記事ではColabを利用するための計算環境の構築手順を紹介します。 またハードウェアやエディタといった計算環境のカスタマイズの方法や、自分で作成したプログラム資産をColab上でも活用する方法も紹介します。

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Takuya Makino

自然言語処理の研究開発に従事しています。自然言語処理に関する研究から製品化に向けた開発に興味を持っています。本ブログでは自然言語処理、機械学習、プログラミング、日々の生活について扱います。詳細はプロフィールを御覧ください。

自然言語処理の研究開発に従事

Kanagawa, Japan