この記事ではパーセプトロンを使って文書分類器を学習し、学習済みの分類器を使って文書を分類する流れをご紹介します。パーセプトロンはシンプルな分類アルゴリズムの一つである一方で、これを理解していると他の分類アルゴリズムを理解する助けになるため、初めて機械学習を学ぶ初学者の方にとってよい題材といえます。 この記事に載せているプログラムはここにまとまっています。
(Structured Perceptron with Inexact Search, NAACL 2012) を読んだ。
構造化パーセプトロンは構造を持つ出力を予測するパーセプトロンであり、自然言語処理では品詞タグ付けなどに用いられる。出力を予測する際には効率的に出力を探索するために、ビームサーチが用いられることが多いが、一般的な構造化パーセプトロンに対してビームサーチを適用すると、パーセプトロンの収束性が保証されない。
構造化パーセプトロンを効率的に学習する手法として、early updateというヒューリスティクスな手法が提案されている。early updateは出力を予測する途中で正解でないとわかった段階で場合に重みを更新するヒューリスティクスな手法である。しかしながら、early updateはラベル列を最後まで見ずに重みを更新するのにも関わらず、violation fixingという枠組みで収束が保証される。
AdaBoostはKaggleなどのコンペで良い成績を出しているアンサンブル学習手法の一つである。このエントリはまずAdaBoostの概要および、なぜAdaBoostが高い汎化能力を示しやすいのかをまとめる。汎化能力が出やすい理由を調査することで、Large Margin Distribution Machineへと発展していった、という経緯を俯瞰することを目的とする。
具体的にはZhi-Hua Zhou先生のスライド (From AdaBoost to LDM) を眺めて、自分の理解のためにメモとして残したものになっている。
概要
- パーセプトロンは学習事例を受け取り重みベクトルを更新する、という処理を反復した後に重みベクトルを出力する
- 平均化パーセプトロンは過去の反復で学習した重みベクトルの平均を出力する
- 平均化パーセプトロンは実装が簡単でありながら、良い予測精度が出ることが多い
- 素直に平均化パーセプトロンの出力を計算しようとすると各反復における重みベクトルを保持する必要がありメモリ的に学習が非効率であるため、実際には今回メモする方法で実装されることが多い
Practical machine learning tricks from the KDD 2011 best industry paper
上のブログはKDD 2011のindustry tracksでbest paperを受賞した論文を紹介しているのだけど、その紹介している内容がとても参考になったので日本語でまとめなおしている。間違った解釈をしていることがおおいにありうるので、英語が読める人は元のブログを読むことをおすすめします。