(Structured Perceptron with Inexact Search, NAACL 2012) を読んだ。
構造化パーセプトロンは構造を持つ出力を予測するパーセプトロンであり、自然言語処理では品詞タグ付けなどに用いられる。出力を予測する際には効率的に出力を探索するために、ビームサーチが用いられることが多いが、一般的な構造化パーセプトロンに対してビームサーチを適用すると、パーセプトロンの収束性が保証されない。
構造化パーセプトロンを効率的に学習する手法として、early updateというヒューリスティクスな手法が提案されている。early updateは出力を予測する途中で正解でないとわかった段階で場合に重みを更新するヒューリスティクスな手法である。しかしながら、early updateはラベル列を最後まで見ずに重みを更新するのにも関わらず、violation fixingという枠組みで収束が保証される。